教員紹介

大澤 舞(おおさわ まい)

  • 職名:准教授
  • 専門分野:言語学、英語学(意味論・語用論)
  • 担当科目:英語の世界、Reading Strategiesほか

 人は、誰もが思考を表出したりコミュニケーションをとったりするために「言語」を使用しています。例えば日本語も英語も同じ「言語」ですから、そこには共通点があるはずです。そして同時に、個別言語間における明確な相違点もあるはずです。言語に限らず、比較される対象は全く対極にあるのではなく、多くの場合、共通点をもちつつもそれぞれ独自の性質を有しています。何を基準としたときに、「同じ」「違う」と言えるのか、それは別の基準でも「同じ」「違う」と言えるのか、複数の共通点間、あるいは相違点間に規則性は見出せるのか・・・そんなことを、あまりに身近にあって、ふと客観視するのを忘れてしまいがちな「言語」をもって深く思考することが愉しいのです。日本語や英語をはじめとする異なる言語の間を行ったり来たり彷徨いながら。そこにある「ふしぎ」に目を向けて。
 交流文化学科で言語学・英語学。「言語」を通して深く思考することを一緒に愉しみませんか?

 

北野 収(きたの しゅう)

  • 職名:教授
  • 専門分野:国際開発論、国際協力論、食料農業問題
  • 担当科目:開発文化論、食の文化論ほか

 交流文化学科では、開発文化論、トランスナショナル社会学、食の文化論、地域づくり論などを担当します。大学にいるからこそ学べることは沢山あります。きちんとした批判的思考能力をもって世界を見る眼を養うことは、語学力の習得や実務的知識・資格の取得と同じくらい大切なことです。社会学という道具をもって、グローバル、ナショナル、ローカル、そしてトランスナショナルな視点から、世界や地域の問題を理解し、考えることのできる能力を養ってもらいたいと願っています。
 私はこれまで、中央官庁、民間企業、そして海外での研究生活など、さまざまな職場を経験してきましたが、大学という「学びの空間」は、人類が生み出した素晴らしい発明のひとつだと思います。決して楽に単位をとれるような学科ではないかもしれませんが、4年後に、「獨協に来てよかった」「交流文化に入ってよかった」と思っていただけるよう、皆さんの学びを精一杯サポートしていきたいと思います。来春にキャンパスでお会いしましょう。

 

鈴木涼太郎(すずき りょうたろう)

  • 職名:教授
  • 専門分野:観光研究、観光文化論
  • 担当科目:ツーリズム文化論、ツーリズム交流論ほか

 訪日外国人旅行者数が過去最高を更新し、地域活性化の切り札として観光振興に期待が集まる中、ツーリズムという現象は、単に経済的側面のみならず、その社会的、文化的側面においてもますます重要性が高まっています。しかし、これまでツーリズムにかかわる研究は、しばしば「真面目」で「深い」課題ではなく、仕事以外の余暇の時間に行われる「遊び」の範疇に属する「浅薄な」テーマであるとして、あまり重要視されてきませんでした。ツーリズムを「浅薄」と批判することは簡単ですが、その「浅さ」を解剖する作業は、実は極めて困難で、かつ奥深い作業です。学生の皆さんとは、ツーリズムという「遊び」を、生真面目に、ときに批判的に研究する「楽しみ」を共有できたらと思います。

 

須永 和博(すなが かずひろ)

  • 職名:教授
  • 専門分野:観光人類学
  • 担当科目:ツーリズム地誌論、フィールドワーク論ほか

 私の専門は観光人類学です。観光人類学とは、観光が地域社会にもたらす文化的・社会的影響について明らかにする学問領域です。観光人類学の最もユニークな点は、調査対象の社会における長期間のフィールドワークにあります。実際に研究対象となる人々のなかに入り込んで調査を行い、文献調査だけでは得られない、5感を通したみずからの体験を学問的分析の基礎におく調査法。それが観光人類学を特徴づけている、フィールドワークと呼ばれる調査法です。私自身は、東南アジアのタイを主なフィールドとしており、暇さえあれば、タイの山村や漁村を歩き回るということをしてきました。
 観光人類学という学問は、教室のなかで勉強するだけでは不十分です。むしろ実際に現場へ出かけていき、現地の人々の声に耳を傾け、様々な現象を観察し、時にはそれに参加し、考察するといった現場での経験が不可欠です。そのため授業やゼミでは、現場での実習も積極的に取り入れていきたいと思っています。

 

N.H.ジョスト(Neal Howard Jost)

  • 職名:教授
  • 専門分野:Second language Acquisition and Instruction(第二言語習得論)
  • 担当科目:Listening & Speaking、Debateほか

 A longtime resident of Japan with a strong liking for Japanese niceties-sushi, wagashi, onsens, wabi. A longtime teacher of English with a strong liking for eager students-students eager to learn, eager to communicate, eager to think, eager to appreciate language. A longtime person of curiosity with a strong liking for culture-travel, people, history, architecture.
 As for my #18: ‘Country Roads Take Me Home’ a song popularized by the late John Denver.

 

高橋 雄一郎(たかはし ゆういちろう)

  • 職名:教授
  • 専門分野:パフォーマンス研究、ツーリズム研究
  • 担当科目:交流文化概論ほか

 大学時代は上智大学で英文学を専攻しました。大学院はニューヨーク大学でパフォーマンス研究を。パフォーマンスというと、映画やミュージカルを連想する人も多いと思いますが、大統領選挙のキャンペーンや、オリンピックやワールドカップのような世界的祭典もパフォーマンスとして捉えることができます。ちょっと難しいかもしれませんが、人々の「アイデンティティ」もまたパフォーマンスによって構築されています。現代はグローバル化の時代、移動の時代と言われています。国境を越えて移動する毎日の中で、学生の皆さんと一緒に、これからの「自分たちの姿」を考えていきたいと思います。

 

玉井 昇(たまい のぼる)

  • 職名:教授
  • 専門分野:政治発展論、グローバル理解教育、オセアニア地域研究
  • 担当科目:Reading Strategiesなど

 日本国内だけで生活していても、もはやトランスナショナルおよびグローバルな出来事を避けるのは不可能です。また、日々変化する現代社会において、「これを学んでおけばOK」という安易な答えはありません。知識を得ることも大切ですが、変化に対応していく柔軟性や、独自の思考で課題を設定し、問題解決に向けてアクションを起こす力も重要です。
 その点で、交流文化学科では語学に加え、ツーリズム、グローバル社会、トランスナショナルな文化といった領域を自由に選択し、組み合わせて学ぶことができることから、幅広い視野をもって対応していく力を育むのに適していると思います。他方で、元々はあまり関心がなかったことを学ぶ機会もあると思いますが、そこで考えたことが案外将来役に立ったりするものです。とかく時流や話題性のあるものが注目や関心を集めますが、人があまり目を向けないようなところにこそ、将来に活きてくる「オンリーワン」の学びがあるのかもしれません。
 ぜひ大学生として大きく学び、多面的に考えながら「思考の引き出し」を増やしてください。そうした積み重ねが、将来の進路でも「外的キャリア(業界や職種のブランド性や見た目の華やかさ)」だけで選択するのではなく、自分自身の「内的キャリア(心の中の「生きがい」や「やりがい」の獲得)」を理解していくための糧になっていくと思います。

 

永野 隆行(ながの たかゆき)

  • 職名:教授
  • 専門分野:国際関係論、国際政治史
  • 担当科目:Reading Strategies、基礎演習、交流文化入門など

 大学の重要な使命のひとつは、社会に貢献できる優秀な人材を送り出すことです。そして社会が求める優秀な人材とは、幅広い知識と教養を持った人間です。また知識と教養こそ、私たちをさまざまな束縛から解放し、自由にしてくれるものなのです。当たり前のことを当たり前として考えないこと、あらゆることをいったんは疑ってかかること、それによって物事の本質を見いだす力を持って社会に出て行ってもらいたいと思っています。私は常にこうしたことを意識して、授業や講義を行っています。また、多くの学生たちは、社会に出てすぐに役立つ「実践力」を持とうとしますが、実践的な技能やスキルは「やる気」と「基礎的な力」さえあれば短時間で獲得することができます。しかしその「やる気」や「基礎的な力」は、短時間では身につけることは不可能です。体系的かつ地道な学習が不可欠です。交流文化学科では、学問を通じて「やる気」と「基礎的な力」を得てもらうことを念頭においた学科だと思っています。

 

花本 広志(はなもと ひろし)

  • 職名:教授
  • 専門分野:民法(財産法)、法曹養成教育・法学教育
  • 担当科目:ツーリズム特殊講義(紛争事例から学ぶ旅行契約法入門)、トランスナショナル文化特殊講義(シティズンシップ教育論)など

 私の本来の専門は民法(財産法)なのですが、ここ10年くらいは、法曹養成教育・法学教育に関心があり、学習科学を始めとする教育学の知見を活用した効果的かつ効率的な法学教育方法について研究し、授業で実践してきました。その過程で、教育の目的は、知識の伝授ではなく、学生が自ら課題を発見し、それを解決するために、自ら学習していくことができるように支援することだとの思いを強くしました。そしてそのことは、実は、市民社会の構成員として自立した市民の育成につながると考えています。私が本来専門とする民法は、「市民社会の基本法」と言われます。学生のみなさんが、自立的・主体的に学ぶことを通じて、自立した市民として成長するお手伝いができれば幸いです。

 

L. ボンド(Lisa Bond)

  • 職名:教授
  • 専門分野:Ethics (History of Japanese Buddhist Thought)
  • 担当科目:Listening & Speaking, Comparative Societies and Cultures, ほか

 Studying different cultures and value systems deepen my understanding of not only the past but the present and possibilities for the future. Experiencing different cultures and value systems helps me recognize similarities that we all have and that can be positive starting points for interaction and action. Sharing lessons learned and opportunities experienced provide me with even more chances to study, change and grow. Beyond studying ethics and value systems, I also enjoy traveling here and there (hot springs and power spots), listening to all kinds of music and playing several different instruments, reading books and manga, and watching baseball.

 

山口 誠(やまぐち まこと)

  • 職名:教授
  • 専門分野:メディア研究、観光研究
  • 担当科目:トランスナショナル・メディア論、ツーリズム特殊講義(ツーリズム・メディア論)ほか

 最初の留学先だったオーストラリアの大学で、私は「『答え』に逃げるな」と先生に言われたことがあります。たとえば東アジアからの留学生、とくに日本の留学生は、すぐに「答え」を見つけようとして図書館に行く。たくさんの本を読む。だが、それでは「答え」は得られないし、そもそも自分が何を探しているかさえ不確かだ。あいまいでも稚拙でもいいから、自分の「問い」をはっきりさせてから情報に触れるべきだ。そうすれば何をどれぐらい調べ、何をテーマとして探求すべきか、自ずと見えてくる。まず大切なのは「答え」ではなく「問い」である、ということでした。
 自分の「問い」をはっきりさせることは、簡単ではありません。とくにインターネットなどのメディアが発達し、膨大な情報が溢れかえる現在では、自分なりの「問い」を明らかにし、それを着実に養っていくことは、以前よりもさらに難しくなった気さえします。
 このとき大学という場は、独自の価値を発揮します。多様な若者たちが集い、さまざまな研究者とともに古今東西の「ものの観方」と出会い、自分の「問い」を育てる機会が豊富にあるからです。私が専門とするメディア研究と観光研究では「観る」ことが重要テーマであるため、交流文化学科ならではの「ものの観方」を一緒に学び、それぞれの「問い」を育てていければと願っています。