学科の特色

交流文化とは?

交流文化とは?

ツーリズムをキーワードに、国境を越えて交流する文化と社会について学ぶ交流文化学科(英語名称Department of Tourism and Transnational Studies、通称DoTTS)は、2009年4月に外国語学部の4番目の学科として新設されました。
国連世界観光機関(UNWTO)の発表によれば、国境を越えて観光する人々は年間11億人を超え、観光産業は世界経済の10%あまりを構成し、さらに成長を遂げています。
日本でも2008年10月に「観光庁」が発足、訪日外国人(インバウンド)の急増や地域活性化への期待から、観光が注目されつつあります。

交流文化学科の標語は「ツーリズムの先へ」。国境を越えて移動する人とともに、国や民族に固有のものと思われがちだった文化も交流して変化し、つねに新しく創造されていきます。そうした「ひと」と「もの」がさまざまに交流する文化に着目し、国際関係論や社会学、文化人類学など多角的な視点からグローバル社会の動きをクリティカルに捉える、いわゆる観光学部や観光学科とは一味違った「学び」の場が、交流文化学科です。

「語学の獨協」の伝統と実績に根ざして新設された交流文化学科では、第一に外国語の習得を大切にします。
必修言語である英語は、卒業までに学生全員がTOEIC800点を目指します。さらに「プラス1言語」として、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語の中から1言語を選択し、日本人とネーティヴ・スピーカーの教員が丁寧に指導する授業を受講します。

第二に交流文化学科には、ツーリズム、トランスナショナル、グローバル社会の3部門で構成された、多彩な専門科目があります。英語圏をはじめ、世界各地のフィールドで調査研究に携わった教員が、国境を越える出会いと想像力をめぐる授業を提供します。
そして第三に、10人程度の少人数で教員と学生が協力して学ぶ、交流文化学科が誇るゼミがあります。
このほかにも海外留学や各種インターンシップにも力を入れ、観光産業をはじめ、国際機関、外資系企業、地球規模で活躍するNGO、加えて中学・高校の英語教員など、日本を含む世界中で自由に活躍できる人物の養成を目指します。

観光について学びたい方はもちろん、エアラインやホテルや旅行会社の仕事に就きたい方、そして国際協力機関や外資系企業や海外でのさまざまな活動など、国境を越える想像力を身に付けて世界中のフィールドで活躍することに意欲的な方のための学科です。

「交流文化」と「文化交流」

交流文化って何だろう、文化交流ならよく聞くのだけど、という人はいませんか。
たしかに交流文化という単語は、あまり馴染みがないかもしれません。
文化交流には、何か確固たる「文化」が存在していて、それが別の「文化」と交流したり、交歓したりする、というイメージがあります。たとえば「日本」と「アメリカ」の文化交流、のように。

しかし歴史をひも解けば、文化は単一の、確固たる存在としてあったのではなく、国や地域の境界を越えた人や文物の往来、つまり交流によって形作られてきたことが分かります。
文化は、さまざまな言語や生活習慣、思想や哲学との出会いを繰り返しながら、ダイナミック(動的)に形作られていきます。
さらにグローバル化する現代社会では、出会いをもたらす移動やコミュニケーションの速度が、驚異的に加速しています。

「交流文化」と「文化交流」

私たちはこのような出会いと変容のプロセスを、交流する文化、すなわち交流文化として捉えています。
そして文化が常に変化し続けてきたように、わたしたちも常に変わり続けます。
国境を超える出会いと想像力から学び、地球レベルで思考してそれぞれのフィールドで行動できる力を養うことが、交流文化学科の理想です。