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2017/9/27 - News&Topics

フェアトレードタウン熊本市を訪問

フェアトレードとは「開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」」(FAIRTRADE JAPANウエブサイト)のことで、欧米諸国では相当適度の普及がみられますが、日本でも近年少しずつ広がりをみせています。このフェアトレードを町ぐるみで普及推進すると同時に、地域活性化や様々な「フェア」な活動(地産地消、障がい者支援、被災地支援)を行うのがフェアトレードタウンで、「市民、行政、企業、小売店、学校など街全体でフェアトレードを応援する市町村、群、県などの自治体のことで」(前掲サイト)、今では世界に2千以上のフェアトレードタウンが認定されています。

持続可能な開発・発展やメキシコのコーヒー農家組合を研究する交流文化学科の北野収教授のゼミでは、毎年9月に3日間の夏合宿(夏期ゼミ研修)を行っていますが、今年(2017)は、日本初、アジア発、世界1000番目のフェアトレードタウンである熊本市を訪問しました。同市フェアトレード推進委員会代表の明石祥子さんのもとを訪ね、推進委員の市民の方々、申請・認定当時の幸山元市長、市議会議員の方、フェアトレードショップのインターン生、熊本学園大学でフェアトレード化フェ(東アジア共生ブックカフェ)を運営する学生スタッフや顧問の申明直外国語学部教授などのお話しを伺い、質疑、交流を行いました。また、地震被害の様子とフェアトレード推進と被災地復興支援とのコレボレーションの活動についても、チーム熊本等の市民団体・学生団体の方からお話を伺いました。さらに、地元で自然農法・有機農業をされている農家を訪問し、お話を伺った後、除草剤を使わない除草作業のお手伝いをして、「オーガニック」で生産することの大変さ、大切さを学びました。

熊本の象徴である熊本城はあちらこちらで石垣が崩壊し、天守閣も上部が解体さてており、震災の傷跡の深さをうかがい知ることができました。

国際協力、地域活性化、被災者支援、地域農業支援、学生の取組みなどの様々な「フェア」な活動を束ねるフェアトレードタウンの具体的なイメージと意義について大いに学べた3日間でした。明石さんをはじめ、ご協力いただきました皆様にあつくお礼申し上げます。

フェアトレードショップ「ラブランド」、ここからフェアトレードタウンへの道程が始まりました。
推進委員会代表の明石祥子さんのお話。
幸山元市長のお話。
国際交流会館ロビーのフェアトレードカフェ。
ファトレードランチ。メキシコ料理と韓国料理の2種類。
熊本城は至るところが地震で崩れ落ちていました。
震災復興とフェアトレードタウンワークショップ(市民団体の方々と)。
フェアトレードタウンは地産地消も条件の1つ、近郊の自然農法農家を訪問し、お話を伺った後、除草作業のお手伝い。その後、畑でおにぎりを食べました。
熊本学園大学を訪問。学内のフェアトレードカフェでコヒーを頂いた後、同大学外国語学部東アジア学科の申教授のレクチャー。カフェの学生スタッフのプレゼンもありました。
ラブランドの店内で、3日間のふりかえり発表会をしました。