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2017/7/26 - News&Topics

ミニ講演会「国際協力を仕事として:協力隊・NPO・JICA」が開催されました

交流文化学科の北野収教授のゼミでは「持続可能な開発・発展(Sustainable Development)」をテーマに、主に途上国への開発や環境の問題、食料・農業問題などのトピックスを題材に、日本を含む先進国の問題と比較しつつ「豊かさ」「持続可能性」「開発援助」などについて学んでいます。
2017年7月10日(月)、国際協力機構(JICA)地球環境部ジュニア専門員の平澤恵介氏が「国際協力を仕事として:協力隊・NPO・JICA」というテーマで講演しました。学生時代にフィリピンの村落に通いプロジェクトを立ち上げたこと、卒業後青年海外協力隊(JOCV)として派遣された南米ボリビアの村でのコミュニティ開発の仕事、帰国後の大手企業での営業の仕事や企業内での社会貢献の啓蒙活動、社会貢献を求めて水・衛生分野のNPOに転職したこと、そして現在のJICAでの水・衛生分野でのお仕事について、写真や具体的な経験を交えて話しました。国際協力分野での仕事の話だけでなく、大学での勉強とキャリア形成のあり方、異文化コミュニケーションの実際、そして今後の抱負についても話しました。さらに、JICAでのインターン・ボランティア、青年海外協力隊の募集、フェアトレード団体と学生のコラボレーションの誘いなど、有用な情報を多数紹介しました。
後半は、平澤氏と北野教授との対談トークとなり、開発援助の実際、キャリア形成のあり方、語学力の大切さについて、さらに突っ込んだやりとりとなりました。最後は会場の学生からの質問コーナーとなりました。たくさんの質問がでたのですべての質問に答えていただくことはできませんでしたが、平澤氏は丁寧に回答して下さいました。経済学部や法学部の学生の参加も大勢あり、大変な活気にあふれた120分でした。

北野収教授のコメント:
開発途上国の問題を理解するには、外交・政府間の関係といった大きな話だけでなく、人々の生活や文化といった「現場=フィールド」レベルの視点と具体的な調査手法の習得が必須といえます。なぜなら、「国家や外交の論理」と現場での「人々の生活の論理」は異なるからです。交流文化学科には世界の現場を熟知している専門家の教員が大勢います。ツーリズムに関心がある方だけでなく、国際協力に関心がある方も是非、交流文化学科の学びを体験してほしいと思います。

講演会の学内案内チラシ
「キャリア形成を考える」という視点から講演する平澤氏
ゼミ生らとの記念撮影