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2017/1/30 - DoTTS Students 学生コラム

Oxford Brookes University, UK

街について

私が留学した大学のあるオックスフォードは、街の中に専門分野ごとに分かれたカレッジが街の中のいたるところに存在し、それらを総称してオックスフォード大学と呼ばれています。

13世紀から続く大学のカレッジや教会など古い建物が町中にあり、歩いていてとても魅力的な歴史を感じることができる「学生の街」です。

その中心地には、若者向けのファッションブランドをはじめ、レストラン、博物館、劇場、パブやクラブなどがあり、日々の生活や遊びに関わるものはあらかた揃っています。もちろん留学生も多いので、世界各国の専門店のような商店も多くあり、なかには日本の調味料を揃えることができるお店もありました。そして学生だらけの街なので、何より治安が良い地域といえます。Girl’s Nightと称して女だけでパブに飲みに行ったりしても、怖い思いをせずに安全に帰ることができるような街です。

大学について

私は交換留学ではなく、獨協大学を休学して行きたい大学を自分で探して留学する、私費留学を選びました。前半の一学期は留学生向けの英語コース(University English, UE)を大学内で履修し、その後に試験に合格して後半の一学期は現地学生とともに大学の正規授業を履修していました。UEでは、日本でも学んできた英語の授業だろうと侮っていましたが、1000 wordsを超えるレポートや5分以上の一人プレゼンなど、日本では経験したこともない質と量を求められる課題が出され、図書館に篭ることになりました。そのおかげで日本では教わらない大学の正規授業レベルの英語を学ぶことができ、その後の授業課題がやりやすくなったと感じました。

後半の一学期は現地学生と一緒に学ぶ正規授業でしたが、私は2年次に留学したため専門分野が定まっておらず、単位認定を気にする必要がなかったため、専門分野や難易度に縛られることなく、自分の興味のある授業を自由に履修することができました。そのため新入生向けの授業から最終学年向けの授業まで、幅広く勉強することができたと思います。一学期に受講する授業の数は少なく、全員が一緒に取り組む宿題などはほとんどありませんでしたが、その代わりに自分の研究や興味のある分野について、自主的に日々研究するように求められていたと思います。また期末課題は「膨大」で、私は3000 words以上のレポート2つと1000 words以上のレポートも2つ、そしてテストがあり、もちろん図書館に缶詰でした。

ブルックス大学の図書館は24時間使えるので、学期末の5月は毎日のように深夜まで多くの学生が図書館に残り、それぞれの課題に取り組んでいます。私も一ヶ月間ほぼ毎日、大学図書館に通い、友人とデリバリー・フードを注文しながら勉強をしていたのは、今ではいい思い出になっています。その結果、3年生向けの授業の単位が認定された時は、とても嬉しかったです。また自由に履修できた授業と膨大な課題のおかげで、自分がどんな分野に興味があり、今後どのような勉強をしたいのかが明確になったことは、大きな収穫でした。

最後に

私が留学をしてよかったと思うことは自分自身と真剣に向き合う時間が持てたことと、多くの人に支えられていることに気づけたことです。日本での「いつもの私」でいることができず、ときに難しい思いをしてたくさん悩みましたが、それを乗り越え逞しくなれたように感じます。そして悩む私を励ましてくれ、日本から遊びに来てくれた友人や、留学という機会をくれた家族へ、とても感謝しています。

イギリスではLCCを使えばヨーロッパ中を安く旅行することができるため、長期休暇には旅行ばかりしていました。旅先での初めての経験やたくさんの出会いを通して学んだこともたくさんあります。留学をして、日本から飛び出して勉強する以上、勉強も遊びも真剣に楽しんだほうがよいと思います。アクティブでいることが留学で一番大事だと思うので、興味がある人は自分の足で情報収集し、また英語の勉強に積極的に取り組むなど、いろいろな方法で留学を実現するための工夫を在学中にやってみてください。きっと自分の留学が、現実になってくるはずです。

(交流文化学科 鳥澤瑠奈)