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2012/7/20 - DoTTS Students 学生コラム

Working as an INGO instructor, Mozambique #2

【#1からの続き】

次に私が働いている教員訓練学校であるEPF(Escola de Peofessores do Futuro) について少し紹介したいと思います。小学校教員を育成している1年制の学校で、約80人の生徒が勉強しています。1人にパソコン1台は必ずいきわたり、インターネット環境もあるという、皆さんの考えるアフリカとは程遠い環境なのではないかと思います。

ここで私がしていることはというと、英語の授業、図書館システムの改善、幼稚園の設立などです。どれも貧困を改善することに直接つながることではないですが、将来モザンビークの将来を担っていく先生達と日々接していく中で、お互いに刺激を受けあい、少しでもこの国の人々のためになればと思い活動しています。

モザンビークに来て特に感じるのは、都市と農村地域の生活の違いです。少し都会にでると、日本の中古車を乗り回している人、アイフォーン片手にナンパしてる人、服を偽ブランドでかためている人など、先進国からの影響を受けた人々がごろごろしています。一方農村では、お金を使わない自給自足の生活をしている人たちがのんびりとした生活をしています。このような農村地域には病院が遠い、衛生環境が悪い、教育水準が低いなどの問題がありますが、彼らは貧困とは呼べない比較的豊かな生活を送っています。

しかし、都会に住む資本主義社会に巻き込まれた人々…。農村からお金を稼ぐためにでてきた物売りの子供達や仕事がなく盗難をして日々生きる人など、多くの人々が都会で貧しい生活をおくっています。

このような国内格差は経済成長とともに広がっており、ここに生活しているとそれがありありと目に入ってきます。

また、白人(黄色人種もモザンビーク人にとっては白人)は何かくれるものだという長年の援助による先入観があるため、ものすごい数の人に何かを求められます。白人=サンタクロースのような人というイメージがあるみたいです…。お金や物をねだってくる人皆がという訳ではないですが、多くの人は私よりお金をもっています。

ここに来て本当に国際協力の難しさを考えさせられました。「国際協力=良いこと」とは決していいきれません。食べ物やお金を援助することならお金があればいくらでもできます。しかし、ここにいる人が物をもらうことに慣れてしまって自分でやる気がでなくなってしまっては、改善のみこみはありません。2月からの5ヶ月間、どこまで自分がやればいいのかという事で常になやんでいたような気がします。

私はモザンビークに来て、日本での人生を見直させられるような経験をしました。また、様々な人と出会い話をして、自分の考えの浅はかさを実感しました。休学してここまで来て、本当に良かったと思っています。日本のTVや本からの情報のみでは理解できない、彼らの現状を見、聞き、様々なことを考えさせられました。モザンビーク…。日本に帰っても、この国とは一生付き合って生きたいと思ってます。

国境を越える=先進国へ行く ではなく、色々な国を視野にいれると新しいものが見えてくるのではないでしょうか。

(交流文化学科第1期生 Y.T.)

 

EPF (Escola de Peofessores do Futuro)