教員紹介

大澤 舞(おおさわ まい)

  •  職名 :准教授
  • 専門分野:言語学、英語学(意味論・語用論)
  • 担当科目:英語の世界、Wonders of the English Language I / IIほか

 人は、誰もが思考を表出したりコミュニケーションをとったりするために「言語」を使用しています。例えば日本語も英語も同じ「言語」ですから、そこには共通点があるはずです。そして同時に、個別言語間における明確な相違点もあるはずです。言語に限らず、比較される対象は全く対極にあるのではなく、多くの場合、共通点をもちつつもそれぞれ独自の性質を有しています。何を基準としたときに、「同じ」「違う」と言えるのか、それは別の基準でも「同じ」「違う」と言えるのか、複数の共通点間、あるいは相違点間に規則性は見出せるのか・・・そんなことを、あまりに身近にあって、ふと客観視するのを忘れてしまいがちな「言語」をもって深く思考することが愉しいのです。日本語や英語をはじめとする異なる言語の間を行ったり来たり彷徨いながら。そこにある「ふしぎ」に目を向けて。
 交流文化学科で言語学・英語学。「言語」を通して深く思考することを一緒に愉しみませんか?

大野 恵理(おおの えり)

  •  職名 :専任講師
  • 専門分野:国際社会学、移民研究、ジェンダー研究
  • 担当科目:国際ジェンダー論、国際子ども人権論ほか

 私は国際社会学を専門とし、ジェンダーの視点から、東・東南アジアにおける国境を越えた女性の移動について考えてきました。特に国際結婚による日本への移動・移住を考える中で、一見すると、女性の個人的な「選択」のように見える事柄の背景には、出身国及び受入国の社会経済的な問題や、様々なレベルにおけるジェンダー規範が存在していることが分かってきました。まさに「個人的なことは政治的なこと」であり、昨今の「国際移動の女性化」の現象からさらに踏み込めば、「個人的なことはグローバルなこと」だとも言えるでしょう。
 海外・国内の都市や農村を歩き回ることや、その土地のものを食べることが大好きです。できるだけ自分の足で歩き、人々と同じ言語で話し、同じものを食べることを楽しみながら、フィールド調査をしています。
 大学では、一人でじっくり考える時間も必要ですが、信頼できる友人や教員と出会い議論を積み重ねることも同時に大切だと考えています。学生のみなさんと自由な議論ができることを楽しみにしています!

北野 収(きたの しゅう)

  •  職名 :教授
  • 専門分野:国際開発論、国際協力論、食料農業問題
  • 担当科目:開発文化論、食の文化論ほか

 大学にいるからこそ学べることは沢山あります。きちんとした分析力と批判的思考能力をもって世界を見る眼を養うことは、語学力の習得や実務的知識・資格の取得と同じくらい大切なことです。社会科学という道具をもって、グローバル、ナショナル、ローカル、そしてトランスナショナルな視点から、世界や地域の問題を理解し、考えることのできる能力を養ってもらいたいと願っています。
 私は大学という「学びの空間」は、人類が生み出した素晴らしい発明のひとつだと考えています。交流文化学科は決して楽に単位をとれるような学科ではないかもしれませんが、4年後に、「獨協に来てよかった」「交流文化に入ってよかった」と思っていただけるよう、同僚の先生方とともに、皆さんの学びを精一杯サポートしていきたいと思います。
 これまで私は、4度の大学生活と仕事(企業勤務、公務員)を通じて、いろいろなことに取り組んできました。農学、農業経済学、経済学、企業でのマーケティング調査の仕事、政府組織での法令の立案作成、国際協力・ODAの仕事、NGOの仕事、地域づくりアドバイザー、そして近年では開発思想の研究、連帯経済(フェアトレード)の研究など。器用貧乏というのでしょうか、私は自分自身を「●●学者」ですと表現することにためらいがありますが、内心では、ポリティカル・エコノミスト(政治経済学者)であると同時に「国際農学者」だと思っています。
 最後になりますが、私の専門は、国際開発論、国際協力論、食料農業問題です。交流文化学科では、開発文化論、食の文化論、地域づくり論などを担当しています。

鈴木涼太郎(すずき りょうたろう)

  •  職名 :教授
  • 専門分野:観光研究、観光文化論
  • 担当科目:ツーリズム文化論、ツーリズム交流論ほか

 訪日外国人旅行者数が過去最高を更新し、地域活性化の切り札として観光振興に期待が集まる中、ツーリズムという現象は、単に経済的側面のみならず、その社会的、文化的側面においてもますます重要性が高まっています。しかし、これまでツーリズムにかかわる研究は、しばしば「真面目」で「深い」課題ではなく、仕事以外の余暇の時間に行われる「遊び」の範疇に属する「浅薄な」テーマであるとして、あまり重要視されてきませんでした。ツーリズムを「浅薄」と批判することは簡単ですが、その「浅さ」を解剖する作業は、実は極めて困難で、かつ奥深い作業です。学生の皆さんとは、ツーリズムという「遊び」を、生真面目に、ときに批判的に研究する「楽しみ」を共有できたらと思います。

須永 和博(すなが かずひろ)

  •  職名 :教授
  • 専門分野:観光人類学
  • 担当科目:ツーリズム人類学、フィールドワーク論ほか

 私の専門は観光人類学です。観光人類学とは、観光が地域社会にもたらす文化的・社会的影響について明らかにする学問領域です。観光人類学の最もユニークな点は、調査対象の社会における長期間のフィールドワークにあります。実際に研究対象となる人々のなかに入り込んで調査を行い、文献調査だけでは得られない、5感を通したみずからの体験を学問的分析の基礎におく調査法。それが観光人類学を特徴づけている、フィールドワークと呼ばれる調査法です。私自身は、東南アジアのタイを主なフィールドとしており、暇さえあれば、タイの山村や漁村を歩き回るということをしてきました。
 観光人類学という学問は、教室のなかで勉強するだけでは不十分です。むしろ実際に現場へ出かけていき、現地の人々の声に耳を傾け、様々な現象を観察し、時にはそれに参加し、考察するといった現場での経験が不可欠です。そのため授業やゼミでは、現場での実習も積極的に取り入れていきたいと思っています。

N.H.ジョスト(Neal Howard Jost)

  •  職名 :教授
  • 専門分野:Second language Acquisition and Instruction(第二言語習得論)
  • 担当科目:Roundtable Discussion I / II、Debate and Public Speaking I / IIほか

 A longtime resident of Japan with a strong liking for Japanese niceties-sushi, wagashi, onsens, wabi. A longtime teacher of English with a strong liking for eager students-students eager to learn, eager to communicate, eager to think, eager to appreciate language. A longtime person of curiosity with a strong liking for culture-travel, people, history, architecture.
 As for my #18: ‘Country Roads Take Me Home’ a song popularized by the late John Denver.

高橋 雄一郎(たかはし ゆういちろう)

  •  職名 :教授
  • 専門分野:パフォーマンス研究、ツーリズム研究
  • 担当科目:交流文化概論ほか

 大学時代は上智大学で英文学を専攻しました。大学院はニューヨーク大学でパフォーマンス研究を。パフォーマンスというと、映画やミュージカルを連想する人も多いと思いますが、大統領選挙のキャンペーンや、オリンピックやワールドカップのような世界的祭典もパフォーマンスとして捉えることができます。ちょっと難しいかもしれませんが、人々の「アイデンティティ」もまたパフォーマンスによって構築されています。現代はグローバル化の時代、移動の時代と言われています。国境を越えて移動する毎日の中で、学生の皆さんと一緒に、これからの「自分たちの姿」を考えていきたいと思います。

玉井 昇(たまい のぼる)

  •  職名 :教授
  • 専門分野:政治発展論、グローバル理解教育、オセアニア地域研究
  • 担当科目:Reading for Genres I / IIほか

 日本国内だけで生活していても、もはやトランスナショナルおよびグローバルな出来事を避けるのは不可能です。また、日々変化する現代社会において、「これを学んでおけばOK」という安易な答えはありません。知識を得ることも大切ですが、変化に対応していく柔軟性や、独自の思考で課題を設定し、問題解決に向けてアクションを起こす力も重要です。
 その点で、交流文化学科では語学に加え、ツーリズム、グローバル社会、トランスナショナルな文化といった領域を自由に選択し、組み合わせて学ぶことができることから、幅広い視野をもって対応していく力を育むのに適していると思います。他方で、元々はあまり関心がなかったことを学ぶ機会もあると思いますが、そこで考えたことが案外将来役に立ったりするものです。とかく時流や話題性のあるものが注目や関心を集めますが、人があまり目を向けないようなところにこそ、将来に活きてくる「オンリーワン」の学びがあるのかもしれません。
 ぜひ大学生として大きく学び、多面的に考えながら「思考の引き出し」を増やしてください。そうした積み重ねが、将来の進路でも「外的キャリア(業界や職種のブランド性や見た目の華やかさ)」だけで選択するのではなく、自分自身の「内的キャリア(心の中の「生きがい」や「やりがい」の獲得)」を理解していくための糧になっていくと思います。

長崎 睦子(ながさき むつこ)

  •  職名 :教授
  • 専門分野:英語教育、第二言語習得研究
  • 担当科目:Reading for Genres I / II, Communication Skills I / IIほか

 私は、第二言語習得(SLA: Second Language Acquisition)と言う、母語以外の言語をどのように身につけていくのかを研究をしています。この分野に興味を持ったのは、大学3年生の夏休みにカナダに語学留学に行ったことがきっかけです。その時、拙いながらも英語でのコミュニケーションを通して、世界各国から来ていた同年代の人達と仲良くなり「英語ができれば世界中の人とつながれる!」と、急にパっと、自分の目の前の世界が広がったような気がしました。
 大学卒業後は、アメリカの大学院でTESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages、英語教授法)を学び、移民センターで、アフリカやアジアの国々からアメリカに移住してきた人達に英語を教える経験もしました。そして、ティーチングを経験する中で、「そもそも人は第二言語をどのように習得していくのだろうか」と疑問を持ち始め、「そのプロセスやメカニズムを知れば、より効果的な学習法や指導法が分かるはず!」と思い、SLA分野の研究をするようになりました。
 英語だけが第二言語ではもちろんありません。交流文化学科では、様々な第二言語が学べます。SLAでの知見は、皆さんのあらゆる第二言語の学びに役立つだけではなく、多様な視点やアプローチから第二言語学習や指導を考えることで、日常の出来事も複眼的視点で捉えられるようになります。また、疑問に思ったことを研究題材にし、調査、分析、考察することで論理的思考も身につきます。そして何より、第二言語ができれば、周囲とのつながりを広め、人生が豊かになりますよね。4年間、大いに学び、語り、挑戦し、人生の視野と可能性を広げましょう。

永野 隆行(ながの たかゆき)

  •  職名 :教授
  • 専門分野:国際関係論、国際政治史
  • 担当科目:国際関係特殊講義、国際関係文献セミナー、基礎演習など

 大学の重要な使命のひとつは、社会に貢献できる優秀な人材を送り出すことです。そして社会が求める優秀な人材とは、幅広い知識と教養を持った人間です。また知識と教養こそ、私たちをさまざまな束縛から解放し、自由にしてくれるものなのです。当たり前のことを当たり前として考えないこと、あらゆることをいったんは疑ってかかること、それによって物事の本質を見いだす力を持って社会に出て行ってもらいたいと思っています。私は常にこうしたことを意識して、授業や講義を行っています。また、多くの学生たちは、社会に出てすぐに役立つ「実践力」を持とうとしますが、実践的な技能やスキルは「やる気」と「基礎的な力」さえあれば短時間で獲得することができます。しかしその「やる気」や「基礎的な力」は、短時間では身につけることは不可能です。体系的かつ地道な学習が不可欠です。交流文化学科では、学問を通じて「やる気」と「基礎的な力」を得てもらうことを念頭においた学科だと思っています。

Lisa G. ボンド(Lisa G. Bond)

  •  職名 :教授
  • 専門分野:Ethics (History of Japanese Buddhist Thought)
  • 担当科目:Introduction to Culture and Life Around the World I / II, Communication Skills I / IIほか

 Studying different cultures and value systems deepen my understanding of not only the past but the present and possibilities for the future. Experiencing different cultures and value systems helps me recognize similarities that we all have and that can be positive starting points for interaction and action. Sharing lessons learned and opportunities experienced provide me with even more chances to study, change and grow. Beyond studying ethics and value systems, I also enjoy traveling here and there (hot springs and power spots), listening to all kinds of music and playing several different instruments, reading books and manga, and watching baseball.

山口 誠(やまぐち まこと)

  •  職名 :教授
  • 専門分野:メディア研究、観光研究
  • 担当科目:メディア社会学、ツーリズム・メディア論ほか

 最初の留学先だったオーストラリアの大学で、私は「『答え』に逃げるな」と先生に言われたことがあります。たとえば東アジアからの留学生、とくに日本の留学生は、すぐに「答え」を見つけようとして図書館に行く。たくさんの本を読む。だが、それでは「答え」は得られないし、そもそも自分が何を探しているかさえ不確かだ。あいまいでも稚拙でもいいから、自分の「問い」をはっきりさせてから情報に触れるべきだ。そうすれば何をどれぐらい調べ、何をテーマとして探求すべきか、自ずと見えてくる。まず大切なのは「答え」ではなく「問い」である、ということでした。
 自分の「問い」をはっきりさせることは、簡単ではありません。とくにインターネットなどのメディアが発達し、膨大な情報が溢れかえる現在では、自分なりの「問い」を明らかにし、それを着実に養っていくことは、以前よりもさらに難しくなった気さえします。
 このとき大学という場は、独自の価値を発揮します。多様な若者たちが集い、さまざまな研究者とともに古今東西の「ものの観方」と出会い、自分の「問い」を育てる機会が豊富にあるからです。私が専門とするメディア研究と観光研究では「観る」ことが重要テーマであるため、交流文化学科ならではの「ものの観方」を一緒に学び、それぞれの「問い」を育てていければと願っています。