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2026/10/15 - DoTTS Students 学生コラム

「英語プラス1言語」という贅沢――留学体験記(宮﨑麻妃愛、ドイツ・レーゲンスブルク大学)

交流文化学科では、英語にくわえて、もうひとつ第2外国語を学ぶカリキュラムが組まれています。私はドイツ語を選択し、英語と並行して学習してきました。4年次秋学期の2026年9月からは、バイエルン州にあるレーゲンスブルク大学にドイツ語留学をしています。

「語学の獨協」というたいへん恵まれた環境にいたため、英語でのコミュニケーションは問題なくこなすことができ、ドイツ語も基礎は身についているという状態で渡航しました。

 

レーゲンスブルク大学の授業が始まるのは10月の3週目ですが、私は9月に渡航し、4週間のドイツ語コース(Intensive Language Course)を受講しました。

その名のとおり、コースは(大学3年生のときに1年かけて終わらせた教科書を、4週間で終わらせたほど!)とてもハードなものでした。私のクラスは7人の少人数で、毎日90分の授業×2コマをこなします。

それにくわえて、月・水・木曜日はスピーキング・トレーニングの授業があり、ひたすらドイツ語でディスカッションをしたりその内容を発表したりしていました。

しかし、寮のフラットメイトや、ほかの交換留学生とのコミュニケーションは、基本的に英語です。毎日ドイツ語を浴びていたおかげで、ドイツ語はだんだんと上達していく一方で、英語が後退していくことに気がつきました。

たとえば英語とドイツ語の語順を混同してしまい、“I have a plan for this weekend.”と言いたいところを、“For this weekend have I a plan.”と口走ってしまうなど、はじめのうち、英語のほうに骨を折っていました。

また、舌が動かなくなっていくことにも苦心しました。留学前、私の英語はアメリカ英語に近く、たとえば“About it”と言うときは、「アバウリッ(ト)」と発音するなど、舌をつかって話すことに慣れていたのに対し、ドイツ語は、舌の位置を動かすことはあるものの、それほど舌を運動させる言語ではありません。そのため、口がまわらなくなっていくことに焦りを感じていました。

 

しかし1カ月が経ち、自分が話す英語にふたたび変化が生じていることに気がつきました。

ドイツ語と英語を共存させようと脳が働いてくれているのか、よく時間を過ごすイギリス人とチェコ人の友人からアクセントがうつったのか、原因はわかりませんが、イギリス英語に近くなっているのです。具体的には、“About it”と言うとき、tの音を落とさずに「アバウトイッ(ト)」と発音したり、抑揚のつけ方が大きくなったりしています。

この変化に気がついてから2週間ほどたちますが、慣れない英語が自分の口から出てくることにいまだに戸惑いを覚えますし、ときどき意地のわるいおばあさんのような話し方になることもあります。

しかし、第二言語の上達だけではなく、その変化まで楽しむことができているのは、「英語プラス1言語」ならではの留学体験ではないかと思います。

 

この体験をとおして、私は自分のことを以前よりも信頼するようになりました。「慣れない環境に身をおいたり、人生に大きな変化が起こったりしても、自分の身体はそれに合わせて変化してくれる」と学び、自分の身さえあれば、どこに行っても何があっても生きていけるだろうな、と楽観的な気持ちでいます。

このような貴重な機会をいただいていること・留学をサポートしていただいていることを、交流文化学科の先生方、国際交流センター・教務課の職員のみなさま、ゼミの同僚に、この場を借りて心から感謝申し上げます。

 

(宮﨑麻妃愛)

 

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