2026/3/26 - News&Topics
新刊のお知らせ(玉井昇)
このたび、『教科書が伝える日本統治と戦争の記憶 ―ミクロネシアと周辺地域の歴史教育比較』(明石書店、2026年)を刊行しました。
本書は、ミクロネシア地域やパプアニューギニアの歴史教育を手がかりに、現地で日本の統治や第二次世界大戦の記憶がどのように語られているのかを比較・分析したものです。これらの地域は、日本が委任統治や戦争を通して深く関わった場所であり、現在でも当時の遺構や戦跡が数多く残され、時には観光の対象になっていたりもします。また、日本語由来の言葉が使われたり、食文化をはじめ日本由来の習慣が部分的にかたちを変えて継承されているなど、現地の社会や文化に与えた影響がみられたりもします。
しかしながら、高校までの歴史教育はもちろんのこと、大学も含めた日本の学校教育では、南洋群島やパプアニューギニアでの歴史的出来事が詳しく扱われるような機会はほとんどありません。日本と深い繋がりのあるこうした地域の歴史を、現地の中・高校生たちはどのように学んでいるのでしょうか。また、そうした日本との記憶は、どのように受け継がれているのでしょうか。
本書は、各国・地域の歴史教科書の分析や教育関係者への聞き取りを通して、日本ではあまり知られていない「もう一つの日本の歴史」に光を当て、忘却されつつある歴史の記憶をどのように未来へ伝えていくのかを考える手がかりを示すように意識しています(以上本書「はしがき」より抜粋の上、一部加筆修正)。
なお、本書について、朝日新聞の読書推進プロジェクト「じんぶん堂」では、もう少し詳しく紹介されています。
https://book.asahi.com/jinbun/article/16318500
同様に、以下XなどのSNSでも取り上げられていますので、合わせてご参照いただけると幸いです。
https://x.com/asahijinbun/status/2018867238795964872?s=20
(以上)

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