ツーリズム
GDPで世界の10%を超え、世界経済にますます重要な位置を占めるツーリズム産業。
日本では「観光立国推進基本法」が制定され、訪日外国人旅行者数は毎年のように過去最高の数字を更新しています。
交流文化学科では、キャリアとしてツーリズム産業を目指すことはもちろんのこと、ツーリズムがもたらす社会・文化・経済・環境へのさまざまな影響を多角的・専門的に学びます。
「語学の獨協」で身につけた高度な語学力を武器に、ツーリズムという人の移動を通じた交流から新たな文化を創り出し、将来に持続可能なツーリズム産業のあり方を構想することができる人材を養成します。
交流文化学科のツーリズム教育の特徴
- 1ツーリズムの社会的・経済的・文化的な側面を総合的に学びます。
- 2キャリアとしてツーリズム産業をめざすために、航空会社、旅行会社、ホテルをはじめとしたツーリズム産業の基本知識を幅広く身につけます。
- 3観光地やツーリズム産業の現場(フィールド)での体験学習を重視します。
- 4グローバルな視野から、人の移動と文化の交流としてのツーリズムについて学びます。
- 5オリンピックやサミットをはじめとした世界的イベントや国際会議など、現在注目されているツーリズムの最新分野について視野を広げます。
- 6ツーリズムが、貧困や紛争などの社会問題を解決し、平和で持続可能なコミュニティの創出に果たしうる役割について考えます。
トランスナショナル文化
ナショナル(=国家という意味の形容詞)にトランス(=横断するという意味の接頭辞)を加えるとトランスナショナル(=越境的なという意味の形容詞)になります。
21世紀を迎え、国家、民族、言語、宗教の境界を越えて、ハイテク旅客機に乗った人々の移動とインターネットに乗った情報の交換がますます加速し、文化は国境を越えて交流し、新たに創造されていきます。
しかし急激な人の移動や情報の伝播は、摩擦や対立を生み、紛争やテロの引き金ともなりかねません。
交流文化学科では、国境を越えたトランスナショナルな文化の流れと、国家間の対話によって成立するグローバル社会の実態について学びます。
外国語学部の英語学科、ドイツ語学科、フランス語学科と授業面でも協力し、ヨーロッパ・北米から世界のすみずみへと学びの対象を広げていきます。
トランスナショナルって何?
Department of Tourism and Transnational Studies
が交流文化学科の英語名称です。
理由はツーリズム研究とトランスナショナル研究を主体にした学科だからです。
トランスナショナル研究は、国境を越えて交流する、文化・社会・政治・経済・国際関係の諸相を、ある一つの学問的視点からだけではなく、学際的(インターディシプリナリー)に分析します。
急速にグローバル化する世界から、紛争や摩擦、差別や格差を取り除き、平和で環境を大切にする、暮らしやすい地球社会を建設するための、新しく刺激的な研究分野です。
グローバル社会
グローバル社会部門の学びの対象は、世界におよそ200近く存在する、国家間の相互作用がもたらす諸現象だけではありません。
1970年代以降、急速に進んだグローバリゼーション。それによって国家どうしの関係を見るだけでは、世界を理解することはできなくなりました。
国際連合などの国際機関、国際援助団体などの国際NGO、多国籍企業、エスニック集団など、多様な主体がそれぞれ重要な役割を果たして、現代のグローバル社会は成り立っています。
さまざまなアクターが織りなす、グローバル社会の実態を見据えます。