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2024/9/5 - News&Topics

『医学生 ガザへ行く』映画上映会(国連アカデミック・インパクト登録)を実施しました

『医学生ガザへ行く』(ドキュメンタリー映画、2021年スペイン、チアラ・アベザニ/マッテオ・デルボ監督)

増え続ける死者数の報道を前に、長期化するイスラエルの報復戦争を止めようとしない国際社会に無力感だけを感じる毎日ですが、映画配給会社「ユナイテッドピープル」による大学での無料上映会実施という有意義なキャンペーンがあり、約30名と多くはなかったものの、教職員・学生の熱心な聴衆を得て、上映会ができました。

今回の戦争前に撮影されたドキュメンタリーですが、救命外科医を志すイタリアの医学生が留学先にガザを選び、厳しい現実に直面する模様が描かれています。

なかでも、毎週金曜日にイスラエルとの境界に向かってデモをかける若者たちが狙撃兵の標的にされ、体内に入って破裂する非人道的な「爆発性弾丸」の使用により脚を失っていく場面は、占領/支配の残酷さを厳しく糾弾するものでした。

以下、参加者のアンケートからいくつかを紹介します。

「ニュースで見る報道とはまた違った切り口でガザ地区の様子が見られて驚きとショックでした。」

「地域によっては医者は常に死と隣り合わせで、日本の医療の状況とは違う緊迫感はとても刺激的だった。」

「EUの恵まれた環境下から紛争の真っ只中であるガザに医療実習に向かうという彼の決断力に感心した。爆発性骨折のような、通常では見ることのない怪我を目の当たりにする機会を得て論文に繋げ、そこから首席卒業をした彼を見て報われたような気持ちになった。」

上映会実施:2024年7月18日、W316教室
主催:外国語学部交流文化学科
対象:本学学生、教職員
報告文責:高橋雄一郎