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2024/6/25 - News&Topics

草加国際村一番地・国際交流フェスティバルが開催されました

2024年6月9日、草加国際村一番地・国際交流フェスティバル(草加市国際交流協会主催・獨協大学共催)が開催されました。毎年5000人以上が参加する地域のお祭りで、世界各地の屋台料理や民芸品のバザー、民族舞踊のステージなど賑やかな一日となりました。参加者が2000名を超えた今年1回目のオープンキャンパスも同時開催されました。

オープンキャンパス個別相談ブースで説明する永野隆行先生
(「交流文化学科の部屋」では現役の学生たちと、交流文化学科の学びやキャンパスライフ、大学選びや受験勉強について、肩のこらないおしゃべりが楽しめます。)

外国語学部交流文化学科では、学科の教育の一環として草加国際村一番地・国際交流フェスティバルに積極的に取組んでおり、学生たちによる自発的な発表の場として、今年は以下の4企画を実施しました。

(なお、オープンキャンパスは今後、8月3日(土)・8月4日(日)・8月24日(土)・8月25日(日)・10月6日(日)の5回開催されます。ふるってご参加ください。)
https://nyushi.dokkyo.ac.jp/

1.学科主催シンポジウム「日本社会の未来像:ヴェトナム人技能実習生の視点から」(オープンキャンパス模擬授業)

シンポジウム
学生スタッフ

技能実習生の「駆け込み寺」として知られる大恩寺(埼玉県本庄市)住職ティック・タム・チー氏と、元技能実習生で群馬県ヴェトナム人協会会長のブイ・バン・フィ氏を講師にお招きしました。現在、日本には60万人近いヴェトナム人が暮らし、その約半数が、技能実習や特定技能の在留資格で生活しています。講師のお二人からは、ベトナム人技能実習生の体験や、支援活動についてお話いただき、これからの日本社会の課題として、外国人労働者との共生について話し合いました。

2.(学生有志による企画)交流文化学科2年生の有志のメンバーで「Live Together~世界って複雑で楽しい!」をテーマに、日本に住む難民・外国人労働者についてのポスターセッションを行いました。


3.玉井昇ゼミ・ワークショップ「世界と私たちとのつながりを考える入り口に立とう!」(オープンキャンパス模擬授業)

ゼミの学生が司会・発表を務め、オープンキャンパスや国際村の参加者に学生役をお願いして、平和、人権、環境、開発などグローバルな課題について考えるワークショップ(参加体験型学習)を実施しました。扱ったトピックは以下のとおりです。
「スマホの原料の調達地に焦点をあて私達との関わりについて考える」
「『ファストファッション』を中心にその生産過程と背景について考える」
「『いのちのもちもの検査』を通して日本における難民の生活について考える」
「日本の交通機関の今後の在り方についてヨーロッパの鉄道をもとに考える」
「『世界がもし100人の村だったら?』を通して世界を俯瞰的に捉える」
「地域ごとに異なるカレーの具材から食文化の多様性について考える」

4.高橋ゼミ「クルド民族の音楽とダンス」
迫害を逃れて日本で生活されているトルコ出身クルド難民の皆さんをお招きし、民族の伝統音楽とダンスを披露していただきました。ステージの後には交流会を設けてクルドの音楽や文化について、また、日本での生活や子育て、外国人ヘイトなどの動きなどについても、学生や日本人参加者と意見交換の場を持ちました。

クルド人の皆さんが大切にする新年のお祭り、ネウロズにて、埼玉県秋ヶ瀬公園にて

国際村一番地・国際交流フェスティバルにおける交流文化学科の取組みは、2024年6月13日の『毎日新聞』朝刊(埼玉版)で紹介されました。

最後にシンポジウムに寄せられたアンケートから一部を紹介させていただきます。

平等・平和に暮らせない在日外国人や留学生がたくさんいること、コロナの影響で解雇や帰国の対象になってしまい、生活が苦しくなった人がたくさんいることを知りました。日本の一人一人が行動を改め、お互いに歩み寄る必要性を強く感じました。(オープンキャンパス来場者)

大変貴重なお話を聞くことができよかったと思います。私は日本語教師をしていた時に、ベトナムからの留学生をたくさん教えました。大変な思いをしながら希望を持って熱心に学ぶ彼ら、彼女らが日本とベトナムの絆になって幸せになってほしいと思いました。技能実習生の実態をもっと多くの人に知ってほしいと思いました。本日はありがとうございました。(国際村一番地来場者)

授業でベトナムの技能実習生について学習した際、タム・チーさんの動画を見て、とても会って直接お話を聞きたいと思っていたので、このような貴重な機会を設けて下さりうれしいです。タム・チーさんの日本に対する愛、技能実習生に対する愛が伝わってきて、私も技能実習生との関わりがあったら、声をかけていきたいと思いました。もっと現状が日本で広まってほしいです。フィさんのように耐えぬいて幸せな生活を得られる人ばかりではないことを頭に入れて、日本は誰からみてもあたたかい場所だと思ってもらえるように願います。[大恩寺に]実際に足をはこんでみたいです。(交流文化学科1年生)

ゼミ集合写真