2024/5/16 - DoTTS Students 学生コラム
留学体験記 マサリク大学 ~チェコ共和国・ブルノ~(紀小絢)
こんにちは。チェコ共和国ブルノに位置するマサリク大学に交換留学中の紀小絢です。チェコに来てあっという間に半年が経ちました。時間の経つ速さを感じます。今回の体験記では、主にチェコでの生活、春学期に受講した授業、そして留学中に経験した旅について紹介したいと思います。
まず、チェコでの生活についてですが、日本と比べると、チェコは4月になっても平均気温が10から15度ほどでとても過ごしやすいです。私が住んでいる寮の近くに大きな木があり、その隣にベンチとテーブルが設置されています。私はよく午前中にパソコンを持ってその木の下で作業しています。(写真1)以前の体験記でも紹介したように、私が今滞在しているブルノという町はとてもコンパクトで小さな町です。天気が良い日にはバスで通学するのではなく、30分ほど歩いて学部まで行きます。町中に芝生の広場があり、景色を楽しめながら学部につきます。
次に私が今学期に履修した授業について少し紹介します。私は計6つの授業を受講しましたが、ここでは最も印象だった2つの授業について触れたいと思います。まず1つ目は「Czech Music and Culture」という授業です。この授業では、チェコの音楽と文化について先生が解説してくれます。留学で一つの国に長期滞在できる機会を得たので、その国の文化や伝統について学ぶことがとても貴重だと思い、この授業を選択しました。授業ではチェコの民族衣装を試着したり、学生が自国の文化や音楽を発表したりすることもあり、チェコだけでなく様々な国について学ぶことができます。評価方法は、劇場でオペラやバレエを鑑賞し、その感想と写真を先生に提出するというものです。この授業では、学生たちが音楽に興味を持つように促すためにこのような評価方法が採用されています。学生証を持っていればチケットが半額になるため、学生にとっても嬉しいです。(写真2、3)
2つ目の授業は「Communism: Politics、 Culture and Society」です。この授業では、共産主義に関する歴史を学びます。チェコがかつて共産主義国であったことや、共産主義についてもっと学びたいと思い、この授業を選択しました。理論的な内容が多く、難しい部分もありましたが、授業の一環として遠足もありました。教授がブルノの歴史を紹介しながら工場を見学し、山に登って共産主義時代からの町の変遷について詳しく教えてくれました。教室での学習だけでなく、このような遠足を通じて、知識がより実践的なものになりました。(写真4)
少人数でしたので、遠足が終わる頃にほとんどの学生と交流することができました。
最後に、留学中に実現した夢について述べます。子供の頃からアンデルセンが書いた童話が好きで、彼の故郷であるデンマークをいつか訪れたいと思っていました。休暇を利用して、デンマークのオーデンセを訪れました。想像通り幻想的な場所で、博物館を訪れたり、街を散策したりすることができ、非常に良い経験になりました。(写真5、6)
留学の中で、大学での勉強はもちろんとても重要だと思いますが、休み時間を利用して、日本では経験できないことに挑戦したり、本で見た景色を自分の目で確かめたりすることも留学ならではだと感じました。
以上が私の留学生活後半の体験記でした。今学期は残りわずかですが、これからも大切に過ごしていきたいと思います。
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