2023/12/18 - News&Topics
教員新刊書(エッセイ集)のご案内
皆さんは文章を書くことが好きですか。日本語でも、英語でも、それ以外でも…。私は「国語」という教科はあまり好きではありませんでしたが、子どもの頃から文章を書くことが何気に好きでした。同様に、皆さんとは違って「英語」という教科が大嫌いでしたが、英語の曲を聴いたり、歌詞を翻訳することは好きでした。
この本は、私がこれまで新聞や雑誌やこのコラムその他で発表した文章に加えて、授業中の小話としてお話してきた内容を文章化したものを取り混ぜたエッセイ集です。学生時代と留学時代、中南米や東南アジアを訪れた時のこと、日々の大学で感じたこと、そして幼少期の思い出や消えてしまった遊び・言葉・食べ物について…。もしかすると若い人たちよりも、ご両親様やご祖父母様に楽しんでいただける内容かもしれません。
「今は喪失したけれども、かつて「あそこ」に確実にあった何か」
「父親、家族・親戚、交友関係と30~40年後の人間形成とのつながり」
「多(他)文化、自然・生命への慈しみ」
この3つのモチーフを手がかりとして、様々な「時空」に見出される「少年」を探す旅として編み上げました。結果的に、60代に入った私が自分自身の歩んできた日々を回顧するような一冊になりました。
獨協大学の図書館で見かけたら、是非手に取ってみてください。自費出版なので一般の書店の店頭には並びません(アマゾン、楽天で取り扱い)。
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<目次>
プロローグ/遠い日の記憶/たべもの/いのち/国鉄があったころ/宮仕えのころ/留学/メキシコ/音楽/消えたもの、変わりゆくもの/あこがれ/まなび/父の思い出/私について/あとがき
平凡な人間の平凡な日々の中にも、少し角度を変えてみると、映画や小説の一場面のようにキラリと輝く一瞬があります。それが誰の人生であっても、人生は詩であり物語なのです。口に出してはいわないけれども、心の隅でそう思っています。だとすれば、元官僚で今は国際開発を専攻する大学教師で、自称「国際農学者」という皆さまとは無縁な存在である、私の「少年」探しの旅との共体験が、皆さまにとって、せわしない日々の生活の一服の清涼剤になるかもしれないと考えました。(プロローグより)
北野 収