2023/7/27 - DoTTS Students 学生コラム
留学体験記2 ロイファナ大学 〜ドイツ・リューネブルク〜 (石塚伶菜)
私は現在、ドイツのリューネブルクという都市にあるロイファナ大学に交換留学しています。2回目となる今回のコラムでは、ドイツ(+ヨーロッパ圏内)の交通機関について執筆させていただきます。
●「Deutsche Bahn /ドイチェバーン」
ドイツで交通機関を利用しようと思ったらお世話になるのがドイチェバーンという鉄道会社です。ドイチェバーンは様々な種類の交通機関を提供しています。
緑のチェックマークがついていない車両は、日本でいう新幹線のような立ち位置にあり、それ以外のローカル線とは違って少し値段が高いですが、快適に早く目的地へと辿り着けます。
また日本との大きな違いは、ドイツの駅には改札が無く、電車内で抜き打ちのチケットの確認が行われるということです。無賃乗車をしていると、高額な罰金が課せられます。
●「Semester Ticket /ゼメスターチケット」
ドイツの大学では授業料がかからない代わりに、ゼメスターチケット(学生証)発行費として数万円支払う必要がありますが、その学生証の提示で一部の交通機関に無料で乗ることができます。ロイファナ大学の場合、リューネブルク内の交通機関と周辺の都市へ無料で行くことができます(ローカル線のみ)。
●「Deutschland Ticket /ドイチュランドチケット」
2023年5月から「ドイチュランドチケット」というチケットが新しく導入されました。このチケットは、月額49€でドイツ国内全域のローカル線に乗り放題というものです。ロイファナ大学の学生は学割として31€で購入することができます。毎月解約が可能ですが、前月の15日までに手続きが必要です。導入されたばかりということもあり、ウェブサイトがわかりにくくて難しく、私は解約に失敗して逆にチケットを2枚買ってしまいました。
●ドイチェバーンとうまく付き合うコツ
何度か国内旅行をして学んだことは、「乗り換えに1から2時間は余裕を見る」ことと「予定通りにはつかない前提でスケジュールを組む」ことです。基本的にドイチェバーンは遅延します。5分や10分どころの話ではなく、30分から2時間ほどの遅延です。遅延の影響でローカル線の乗り換えに間に合わず、その場でICEのチケットを90€で買わなくてはいけなかったり、ようやく出発したと思ったら、「遅延の影響でこの電車は最終目的地まで行きません。全員次の駅で降りてください」と言われたりしたこともあります。乗る予定だったICEが出発の1時間半前にキャンセルになったこともあります。かなり厄介ですが、この問題への対応も、ドイツ国内旅行の醍醐味の1つではないでしょうか。
●「Interrail Pass /インターレールパス」
ヨーロッパ圏内に住所を持っていて、夏季休暇などで1ヶ月に何度かICEに乗る予定がある、またはドイツ国外に出る場合は、「インターレールパス」が便利です。1ヶ月(または2ヶ月)のうちの決められた日数、1日全ての交通機関が乗り放題になります(飛行機は除く)。
今回は一般的な留学話というよりも、生活に関する内容となってしまいましたが、どこかで誰かの役に立てば幸いです。留学生活も約半年が経過しましたが、引き続き自分が置かれた環境に感謝して過ごしていきたいと思います。
(交流文化学科 石塚伶菜)