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2021/6/9 - News&Topics

交流文化学科主催講演会「見沼田んぼから見えてくる地域史」のお知らせ(7月1日)

外国語学部・交流文化学科では、以下のような講演会を予定しております。

関心のある方は、ぜひご参集ください。

タイトル:見沼田んぼから見えてくる地域史─『分解者たち』をめぐる対話

日時:7月1日(木)17:20~19:00
開催方法:zoomによるオンライン
対象:本学学生・教職員

概要:
 見沼田んぼとは、さいたま市を中心に広がる農的緑地空間です。しかし、その一見美しい農的景観を残す見沼田んぼやその周辺地域の歴史を掘り起こすと、近代以降の首都圏の肥大化に伴い、排出・排除された様々な人・モノが集まり、交わる空間でもあったことがみえてきます。

 2019年に上梓された『分解者たち─見沼田んぼのほとりを生きる』には、こうした見沼田んぼに埋め込まれた複雑な地域史や、そこに生きる・生きた人々の姿が丁寧に描かれています。本講演会では、同書を執筆した文化人類学者の猪瀬浩平さんをお招きして、見沼田んぼからみえてくる埼玉県南部の地域史について考えてみたいと思います。それは翻って、獨協大学が立地する草加市やその周辺の過去、あるいは<近代>とはいかなる時代であったのかということを、改めて見つめ直すことにもつながるかもしれません。

 猪瀬(浩平)さんは、兄・良太さんらと共に「見沼田んぼ福祉農園」を拠点に、営農活動にも携わっています。そこには、障害を持った人や学生、ボランティア、主婦、子ども、地元ロータリークラブのメンバー、埼玉朝鮮初中級学校関係者など、様々な背景をもった人たちが集まってきます。同書のなかでは、こうした雑多な人々が交わり、関わり合いながら、共に生きる場が生まれていくプロセスを(ミミズや微生物が土壌を豊かなものにしていくのと同じように)「分解」と呼んでいます。本講演会では、見沼田んぼ福祉農園にみられる「分解」の諸相について理解を深めることを通じて、私たちの身の回りにもあるはずの様々な「分解」に目を向け、自らの生活世界を再考するきかっけになればと考えています。

講師
・ 猪瀬浩平さん(見沼田んぼ福祉農園×見沼・風の学校事務局長。NPO法人のらんど代表理事。明治学院大学教員)
・ 猪瀬良太さん(地域活動支援センター農(あぐり)メンバー)

※ 参加をご希望の方は、(1) お名前、(2) 学部・学科、(3) 連絡先(大学から付与されているメールアドレス)を明記の上、前日までにlabocul[a]ml.dokkyo.ac.jp([a]を@に変えてください)までご連絡ください。後日、zoomのリンク等をお知らせします。