2016/7/20 - News&Topics
難民支援についての講演会
6月20日は国連の定めた「世界難民の日」(World Refugee Day)なのをご存じでしょうか。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の発表によれば、現在、迫害や紛争を逃れて避難している難民、国内避難民は世界で6500万人、地球人口の113人に1人にあたります。移民や難民を含むグローバルな人の移動をどのように理解し、どのように対応すべきかを考えることは、交流文化学科の学びの一つです。
交流文化学科では、7月7日、認定NPO法人「難民支援協会」の田中志穂氏を講師にお招きして、「難民と日本」と題した講演会を開催しました。数は多くはありませんが、日本にも難民の方が暮らしています。講演会では、難民の発生から、支援の方法、難民の法律的な位置づけ、日本での難民認定とその問題点について、講師の田中さんの経験を交え、詳しいお話を伺うことができました。
当日は、交流文化学科2年生必修科目「トランスナショナル文化論(担当教員・高橋雄一郎)」を受講している学生を中心に、他学科の学生、一般市民など、約150人の聴衆が集いました。「難民のために私たちに何ができるのか」、「NGO、NPOで働くこと」についてなど、活発な質疑応答があり、講演が終わった後も、田中さんを囲んで学生たちが質問をしていたのが印象的でした。
「難民支援協会」は日本に来る難民の支援、難民についての啓発、政策提言をされている団体です。日本に暮らす難民28人のポートレートを集めた写真展(メトロ表参道駅、http://www.refugees-in-japan.com/)をご覧になった方もあると思います。この団体の活動についてはホームページなどで知ることができます。