2012/7/20 - DoTTS Students 学生コラム
Working as an INGO instructor, Mozambique #1
交流文化学科第1期生のY.T.です。3年後期から1年間休学をして、Humana People to People というDenmarkのINGO団体で開発インストラクターとして活動しています。詳しく言うと、6ヶ月間アメリカのマサチューセッツ州で研修し、今はモザンビークのガザ州にある教員訓練学校で働いています。アフリカの南にあるモザンビークという国は、日本ではあまり知られてもいなく、名前をいわれてもイメージがぱっと思い浮かぶ人は少ないと思います。アフリカということで、壮大な自然や貧しい人々の姿を想像する人も多いかも知れません。留学生として国境を越えた訳ではないですが、そんなモザンビークを交流文化学科の皆さんに知ってもらうべく、私のここでの生活を紹介したいと思います。
まず、モザンビークはポルトガル語が公用語です。これが悩みどころで、最初ついたときは誰が何を言ってるのか全くわかりませんでした…。更に、農村地域に住む多くの人々はポルトガル語ではなく現地語を話すため、余計戸惑い…。この国には多くの現地語があり、ガザ州ではシャンガーナ語という言語が話されています。私が働いている学校があるコミュニティでは、多くのひとが毎日この言語のみを使い生活しています。
【写真1】【写真2】はそんな人々の様子です。【写真1】では村の女性達が集まって一緒にシマ(主食)作りをしているところです。【写真2】は村のお茶会ですね。お茶ではなく伝統的なお酒なのですが。少し飲ませてもらいましたが本当につよい! 胃がひりひりしました。
この村には電気も水道も通っていて、それぞれお金が払えれば十分快適な生活を送れます。快適といっても1ヶ月に合計1週間ほどの停電と水は防げませんが…。私が住んでいる家は教員訓練学校から用意されたところで、冷蔵庫、トイレ、シャワー、コンロがついていますが、1ヶ月300メティカイス(約800円)を電気代、30メティカイス(約80円)を水道代として払っています。お金が払えない場合、水は井戸から、明かりは火と太陽に頼らなくてはいけません。
そのため、ここに住む多くの人々は、水や電気を2つの家で共有するなどし、電気.水道代を節約しています。
しかし、4km先にある他のコミュニティには電気、水道とも通っていません。彼らは夜には蝋燭をつかい、薪と石を使って料理し、井戸の水や池の水を飲んで生活しています。私はたまにここのコミュニティにある小学校で働かせていただいているため、1週間ほどそこに泊まる機会があったのですが、自分の生活能力のなさに驚きました。井戸から水タンクを頭にのせて家までもっていくのも石と薪で料理するのも初めてでしたし、夜にトイレにいきたくても怖くていけないと思ったのも久しぶりでした。
そんなコミュニティと小学校の様子が【写真3】【写真4】【写真5】です。1年生は教室がないため、外で授業をしています。この学校の子供の登録数は約150人ですが、実際に来ている生徒は半分に満たない程度です。高学年になればなるほど数は少なくなり、この学校の最高学年である5年生には5人の生徒しか残っていません。多くの子供達は働くために都市に出て行ってしまったり学校がつまらなくて来ることをやめてしまったり…、最後まで終えるということがあたりまえではない悲しい現実です。ここにきてUNなどの数値で出る–%の初等教育率などは本当に信じないほうがいいと実感しました。登録者数のみで見たら、どんなに状況の悪い学校でも多くの生徒がいるようにみえるんですね。
【#2へ続く】
(交流文化学科第1期生 Y.T.)