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2011/3/5 - DoTTS Students 学生コラム

California State University, Northridge, USA

空は、雲のない、澄んだ青。歩いている人は、みんな半袖にビーチサンダル。私が今留学しているCalifornia State University, Northridgeは、そんなところです。2010年の8月にカリフォルニアに来て以来、毎日が私にとって新しく、新鮮です。私が留学を決めたのは、本当に直前だったので、ほぼ何も準備しないまま、渡米の日を迎えました。勢いだけで来たので、最初はすごく苦労しました。いざ寮についてみると、日用品等が全くなく、上手くいかない状況から日本が恋しくなり、さっそくホームシックになりました。しかし、辛かったのも最初の3日間だけで、慣れとともに、もっとアメリカの生活に溶け込みたいと思うようになりました。ノースリッジは、都会に囲まれた田舎で、ハリウッドやサンタモニカなどの観光地に車ですぐ行けるような便利な所にあります。街には、いろんな人種の人がおり、アジア人も比較的多いため、生活がしやすいです。夏はとても暑く、昨年は近年で最も暑い40度越えの猛暑でした。冬は少しだけ寒くなりますが、2月にも関わらず半袖で過ごせるような日があるなど、あまり安定しません。

今まで留学したことがなく、今回が初めての留学だった私にとって一番の驚きは授業でした。先生が話している間にも挙手し、質問する。ディスカッションをする時は、クラス全体が話し声でいっぱいになる、など今まで見たことのないものばかりでした。最初こそ気後れしましたが、今では何とかついていけるようになりました。いろんな方の留学体験記を読んで知っていたのですが、実際そのクラスにでてみると圧倒され、クラスの度に「ああ、ここはアメリカなんだな」と実感します。

留学を始めるまでの一番の悩みは、友達ができるかどうかでした。私はすごくシャイで、引っ込み思案です。そのため、最初はあまり馴染めず、たくさん落ち込みました。しかしながら、慣れとは、すごいものです。いろんな人との初めての出会いを繰り返すうちに、初対面でうまく自分を表現する方法を学びました。もちろん、まだ完璧ではないので、目下練習中です。そうして、苦手だったハグも今では当たり前にできるようになり、友達もたくさんできました。また、現在はアメリカに来てできた友達とルームシェアをしています。文化の違いをひしひしと感じますが、それもまた楽しいです。休日にどこかへ連れて行ってくれる友達、お昼を一緒にたべる友達、授業で助けてくれる友達。今、私と繋がっているすべての人に心から感謝します。

もっといろんなことを見て、知って、経験したかった。これが留学をした一番の理由です。国が違えば、様々なことが異なります。新しいことを知るのはいつでもすごく刺激的で、それは自分の価値観、視野を広げてくれます。若いうちに自ら望み、それが叶ったことは、すごく幸運なことです。留学を通して、感謝の気持ちの大切さを改めて実感しました。ここに来るまで応援してくれた人。そして、ここに来てから出会い、励ましてくれた人。とりわけ、いつもわがままを言って困らせていた家族には、本当に感謝しています。また留学の理由として、今までの自分が覆されるような環境に身を置きたかったこともあります。異なる環境に飛び込めば、苦労もあるでしょう、嫌なこともあるでしょう、逃げ出したくなる時もあるでしょう。大事なのは、逃げないこと。それだけです。何もかも無駄にはなりません。古い言葉で「若いうちの苦労は買ってでもしろ」というものがあります。父がよく言っていた言葉で、すごく好きな言葉です。辛い思いは、自分が誰かに出来ることの幅を広げてくれます。

留学したい気持ちが、小さくなりましたか?大きくなりました?迷っているなら、もう考えなくていいです。とりあえず、行動してみてください。そして、壁にぶつかった時に、また考えて悩んでください。自分を変えられるのは、自分しかいません。留学を決めることができるのも、自分しかいません。最終的なその答えは、何であっても正解ですが、どうか後悔だけはしないでください。私は留学して、全く後悔していません。

(交流文化学科2年・YK)